利便性と防犯性が重要になる勝手口ドア交換
使い勝手のいい勝手口の存在
リフォームにはいろいろなものがありますが、玄関とは異なる勝手口ドア交換を考えることもあるでしょう。玄関とは異なる勝手口は、キッチン付近に取り付けられているドアであり、出入り口です。昔は、配達はこうした勝手口に回るのが一般的で、玄関からくることはありませんでした。それが、セキュリティなどの観点もあり、入り口をひとつにするようになってきたため、つけないという家も増えました。ですが、勝手口があることによるメリットを考え直してみると、非常に有用でリフォームの対象とするところも多くなってきています。勝手口を設けるということのメリットは、なによりも出入りが便利になるということでしょう。キッチンから出入りができるということは、なにより玄関を通らなくて済みます。キッチンの位置は奥にあるのが一般的であり、外に用意がある場合には玄関に回らなければいけません。ところが、勝手口があればそんな必要がなく、直接外に出ることができます。仮に台所で火事になってしまったときに、すぐに外に出ることができるでしょう。地震があったときなどでも、緊急非常口にすることもできます。特に奥に設置することができるのですから、重要な意味合いを持つことになるでしょう。キッチンだけではなく、さまざまな設備を使っているときに有効な出入り口になるはずです。
勝手口ドアがあれば、ゴミ出しも簡単にできるようになります。玄関に回って捨てるというのは、意外な時間を掛けることになるでしょう。その時間を節約することができれば、忙しい日常の負担も減らすことができるようになります。ちょっと買い物に出たりする場合にも便利でしょう。玄関は完全に閉めておき、勝手口からだけ移動するというのもできるようになります。外に洗濯場がある場合にも出入りが簡単です。玄関を汚さずに済むため、設置場所によっては子供たちが泥だらけでも、ペットの出入りにも使うことができるようになります。使い勝手はいろいろとありますが、一番奥の暗くなってしまいがちな勝手口は、採光設備としても重要です。湿っぽくなりそうな環境も明るくすることができるでしょう。
外側の動線も考えていくこと
大規模リフォームをおこなうことで、勝手口ドアをつけることもできます。構造壁になっている場合には、補強なども必要となりますが、窓の位置などによっては改築できる可能性があります。ですが、設置していても使わないケースもあることは忘れてはいけません。その例としては、あまりに奥になってしまうことによって、勝手口から出ても玄関に回らなければいけなくなってしまうようなケースは、まず使わなくなってしまうでしょう。窓周辺にあるために、物置のようになってしまうケースもあります。他のスペースが狭すぎることで、ちょうどいい物置になることがあるからです。窓の前に置いてしまうと、どうしても窓から見えますし、邪魔になります。ところが、勝手口ドアは少し暗く作られていることから、ものを置いても壁に準じるものとして考えてしまいがちだからです。
こうしたことにならないようにするためには、勝手口ドア交換し明るいものに変えてみたりするのも有効です。それ以外にも、動線をはっきりとさせ、使い道があるかどうかを考えておく必要があります。敷地の問題やカーポートの位置、道路との関係も考えて、勝手口が使いやすいかどうかを検討してみることが必要です。あまりに遠い位置になったりすると、玄関よりも不便なものになってしまい、開かずの扉になる可能性が出てきます。内部の動線だけではなく、外部の動線とともに考えてみることが大切です。
玄関以上に防犯性を高める
勝手口ドア交換の場合には、いろいろなタイプを検討することになるでしょう。単純に開き戸だけではありません。開き戸になると、どうしても暗くなりがちですので、使い勝手が悪くなります。そのため、最近では引き戸タイプもかなり増えました。特にスペースが取れない場合、引き戸にすることで内にも外にもスペースがいらなくなります。条件が悪く、あまり広くとることができない場合でも、スペースを広くすることができるでしょう。勝手口ですので、断熱性や防犯性ということも考えるべきです。今まで以上の性能にしなければ、勝手口ドア交換の意味がありません。玄関や窓と同レベルの断熱性や防犯性にすることによって、機能を損なうことがないでしょう。特に防犯性に関しては、勝手口は死角になってしまう場所にあります。玄関よりも高い防犯性を考えるぐらいでちょうどいいともいえるでしょう。できることならば、鍵は2カ所に取り付け、防犯ガラスにすることにより、時間を稼ぐことができます。進入するのに時間がかかるようになれば、それだけ防犯性を上げることができるようになりますので、照明などとともに考えておくといいでしょう。
勝手口ドア交換は、うまくおこなえば利用価値を高められます。便利な設備にするためにも、よく考えてリフォームすることが大切です。
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