引き戸が使われるシーンとは
引き戸はあらゆるシーンに対応可能な万能扉
たとえば昭和時代を舞台にしたホームドラマの定番場面と言えば、引き戸の手前と向こうが織りなすストーリーが真っ先に連想されるでしょう。登場人物の出入りのみならず、開け方閉め方ひとつに物語の重要な鍵を握る事も珍しくありません。そんな重要なアイテムは極めて身近な存在であり、必ずと言って良い程、皆様のご家庭でも日々活躍してくれているに違いありません。その存在自体があまりに自然に日常生活に溶け込んでいるが故、敢えて意識を向ける事すら無いかも知れませんが、実は極めて優れた万能扉の筆頭格なのです。「扉」をイメージする時、今日であれば圧倒的にドアノブを握り手前に引く、あるいは向こう側に押して開く「ドア」を連想される方が多いでしょう。実際には自宅の玄関を始め、自身は引き戸に囲まれた居住空間で暮らしているにも関わらず、その独自の機能性故でしょうか、過剰に存在感をアピールしない存在だと位置づけられます。
そして何より、ドアノブタイプの扉と比較した場合の圧倒的な数々のメリットなのです。代表的なそれらを挙げてみれば、まずは高い安全性が見逃せません。次に室内空間を圧倒的に確保出来る利点も大きな魅力ですし、デザインに一工夫を凝らす事で、より理想に近い室内空間の演出が可能な応用性も見過ごせません。実際にご自宅のリフォームに際し、引き戸への改造を希望される方々が右肩上がりで増加を見せており、豊富な実績を誇る人気施工業者は忙しく活躍している毎日です。より安全を確保しつつ、限られた空間を活かし、美観的にもイメージに沿った扉を実現されるなら、引き戸をおすすめできます。ここではそんな注目の引き戸の魅力を、普段皆様が見落としがちな視点からの解説を通じ、紹介します。
見逃せない優れた安全性
一定年齢以上の方々の中には、引き戸の安全性に対して疑問が拭えぬ方もいらっしゃいます。子供時代に乱暴に開け閉めして指先を挟んでしまった激痛や、レール部分に足の指を打ち付けて悶絶手前といった経験をお持ちの方は、潜在的に数え切れないでしょう。ですが設計面の進歩と安全確保の技術向上が、遠い昔の痛過ぎる体験を微笑ましい昔話へと変えているのです。更に蝶番で固定され、扇形の軌道を描いて開閉する一般的なドアと比較した場合、その優れた安全性は語るまでもありません。一般的なドアノブの床からの高さを思い浮かべていただければ、次に続くお話は容易に想像出来るでしょう。ちょうどよちよち歩きから元気一杯に室内を駆け回る、幼いお子様の頭から顔の高さに位置しているのです。小さなお子様にどれだけ強く言い聞かせたとしても、開閉に際し周囲へ十分な事前配慮を望む事は難しく、同時に思わぬ場所に居るのもお子様です。大人が急いでドアを開けた向こうに運悪く立っていたとすれば、怪我のリスクは一気に跳ね上がってしまいます。
同時にドアノブ式のドアは、足腰が危ういご高齢のご家族にとっても危険です。ドアノブに条件反射的に自らの体重を委ねてしまった結果、転倒に繋がるリスクが否めません。何より今日ご高齢の方々は間違いなく「引き戸世代」でしょう。実は優れたバリアフリー効果を有する扉である点をご記憶の上、リフォームの際の効果的に導入をお薦めいたします。ポイントはご家族の現在から未来へのライフプランを見据え、数年後のご家族によりマッチした設計を的確に導入される事、これに尽きます。
驚く程の空間確保が可能
蝶番タイプの扉が、実は想像以上に大きな空間を、開け閉めのため「だけ」に独占してしまっている事実にお気づきの方は、意外と少数ではないでしょうか。それでは自身の基礎的な数学で体積を求める基礎知識を引っ張り出し、自宅のこのタイプの扉周辺の風景を思い浮かべてみてください。当然扉は90度(時にそれ以上)の扇形の軌道を描いて開閉します。この軌道上に家具や何らかの家財道具等が存在すれば、開閉は叶いません。扉の高さを考慮すれば、実は相当な空間を完全に空けておかねばならず、かなりのロスである事がご理解いただけるでしょう。一方引き戸の場合、壁に沿って平行移動するだけですので、開閉に伴い確保すべき空間は、僅か数センチ幅の扉の厚さ分だけなのです。洒落た暖簾を上から吊るしても支障は無く、人が余裕を持って通れる幅さえ確保しておけば、扉の幅の一部を家具等が覆っていたとしても問題はありません。家財道具を沢山お持ちの方、あるいは限られた室内空間を最大限テクニカルに活用されたい場合など、無駄な空間に悔しさを覚えずに済むのです。
更に室内装飾に拘るのであれば、既存の製品に更に工夫を凝らし、ご家庭だけのオリジナルデザインの導入も当然可能です。こうしたエンドユーザーのご希望に的確に応えてくれるのが、他ならぬ信頼出来る専門施工業者です。質問や相談に誠心誠意の回答を届けてくれますので、遠慮無く気軽に相談されるのがベストです。自身では頭に浮かばなかった、更なるグッドアイデアの提案が受けられれば、自宅の理想的なグレードアップがより現実となってくれる事、間違いありません。
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