引き戸のクローザーが壊れた！修理・調整方法は？

「ドアクローザー」と聞いて、明確にその存在について説明できる方は少ないかもしれません。
しかし、ご自宅のドアクローザーの調子が悪くなったり、壊れてしまった際には、その存在の必要性を実感されるに違いありません。
ドアクローザーとは、ドアを閉める際にスピードを調節してゆっくりとドアを閉めることができる装置です。
今回は、ドアクローザーの役割や不具合の時の対処方法について、ご紹介していきたいと思います。

ドアクローザーとは？

ドアクローザーとは、ドアが閉まる寸前に自動でブレーキが働き、ゆっくりとドアを閉めるための装置です。
ドアの上部に取り付けられ、内部の油圧によってドアの速度を調整します。

ドアクローザーがあることで、勢いよくドアが閉まることを防ぎ、ドアに体を挟んでしまったり大きな音をたててしまったりすることを防いでくれる役割があります。

引き戸のドアクローザーの故障の原因と対処方法

引き戸のドアクローザーにおいて、閉まる速度を遅くする機能が効かない、ドアがきちんと閉まらず途中で止まってしまうなどといった症状が出てくることがあります。
ドアクローザーの不具合の原因にはさまざまなものがありますが、よくある代表的なものは以下のものとなります。

1.引き戸周辺のホコリ
引き戸の下レールやドア周辺にホコリが溜まってしまうと、ドアの開閉がスムーズにいかなくなることがあります。ドアの動きに異変を感じたら、まずは掃除機や雑巾などでホコリを取り除きましょう。

2.引き込み調整ねじの設定
クローザーの速度に変化が見える場合は、引き込み調整ネジの設定が変わってしまっている可能性があります。ドライバーを使用して引き込み調整部品の調整ネジを回して調整してみましょう。「強」方向に回すことで引き込む力が強くなります。

3.アームが反転している
引き戸上部のアームが、強い衝撃などの原因によって反転してしまうことがあります。
そのような際は、扉を一旦外してアームを正しい状態に戻すようにしましょう。

4.ガイドローラーのズレ
引き戸上部に付いているガイドローラーが、上レールの中心からズレてしまうと扉がうまく引き込まれないことがあります。このような時は、ガイドローラーの左右調整ネジを調整して、中心を芯に合わせましょう。

5.部品の損傷
そのほか、部品が損傷してしまっていたり、変形してしまうことで不具合が起こることもあります。部品の損傷や変形の場合は、部品の交換が必要となるため、販売店やメーカーに問い合わせるようにしましょう。

故障の内容によっては、業者に修理の依頼が必要となるケースもあります。
作業代や出張料が必要となりますが、原因の解明や修理への対応が適確となり、その後も安心して使用できるようになるでしょう。