FIX窓とは開閉しない窓です。

住宅には欠かせない窓にはいろいろな形や種類があります。戸建て住宅を外から見てもベランダや庭に出入りする大きな掃き出し窓を始め、換気をする目的やさまざまな目的の窓があります。

中には窓と言われるのに開閉しない窓さえあります。FIX窓とは開閉しない窓です。FIXとは英語で動かないようにするとか固定するといった意味合いがあります。窓の役割は開くことだけではありません。室内にいながらして明るく光を取り込んでくれるのは窓があるからです。部屋の中から外の景色や緑を楽しむことが出来るのも窓があるからです。また窓があることで限られたスペースに開放感が生まれ室内を広く感じることができます。

戸建て住宅のみではなくモダンなデザイナーズマンションや商業施設ビルなどにもFIX窓は多く取り入れられています。エントランスをくぐって中から植栽が見えるようにデザインされていれば、夜はライトアップされた植栽が静けさを演出してくれます。高層階に大きくとられた窓は光を取り込むだけでなく夜は夜景を楽しむことができ、立地条件を活かしなおかつ危険防止も測れるFIX窓は欠かせない存在です。テナントビルであれば飲食店等にうってつけで資産価値も上がり同じ条件のフロアでも魅力的になります。

また建物の外観から見ても上下階のバランスでちぐはぐな窓位置にならないように、FIX窓で調節を図ることもあります。それば戸建て住宅にも共通します。二階と同じ位置に同じ大きさの窓配置しようとしても住宅には間取りがあるのでならずしもそこに窓配置できるわけではありません。また隣接する建物や住宅との兼ね合いもあります。

目線は遮る事ができる形硝子を使えば通りに面した位置などでも光を取り入れる事ができます。

細長い窓を幾つか並列することでシャープな印象になり外観もインテリアもすっきり収まることもあります。

また意匠性を追求する上では窓枠が目立つ場合もあります。和室の床の間にFIX窓を配置することで、部屋に明るさを取り込み、床の間に使われた木材の素材感やつやを演出することができ、調度品や季節の花を明るく魅せることができます。玄関や廊下などに開閉する窓を配置すると防犯上の問題があります。

公共施設や美術館などのモダン建築にも多く見られます、危険防止や防犯対策にもなり、北側の高い位置に配置されたFIX窓は安定した光を取り込むことができます。階段の踊り場などに設置することで日中の電力の消費を軽減することもできます。