アルミサッシがスムーズに開かない……すべりが悪い原因や対策方法
アルミサッシがスムーズに開かない……すべりが悪い原因や対策方法
洗濯物を干しにベランダへと出るとき、部屋の換気をするとき、外の景色を見ようとするときなど、1日の生活の中で窓を開閉する機会は多いもの。 しかし、その度にアルミサッシがガタついて開きにくさを感じていてはストレスになってしまいますよね。アルミサッシのすべりが悪くなるのには一体どのような原因があるのでしょうか。窓の開閉をスムーズにするための対策方法とあわせてチェックしてみましょう。
アルミサッシのすべりが悪くなる原因とは?
アルミサッシの戸車が劣化している
アルミサッシが窓枠をスムーズにスライドできるのは、戸車(とぐるま)がついているためです。戸車は丸いタイヤのようなもので、これがクルクルと回転して回ることでアルミサッシが動いています。
しかしこの戸車が劣化していると、アルミサッシのすべりが悪くなります。
アルミサッシ自体は耐久性が高いので寿命も長いですが、戸車は回転時に摩耗するため劣化しやすいのです。
使用の仕方や環境によって劣化スピードは異なりますが、アルミサッシのすべりが悪くなったときは寿命がきていると判断をするのも1つの選択です。
レールや戸車などの部分に汚れやホコリが溜まっている
窓ガラスの掃除は定期的に行うものの、窓枠やレール、戸車などの細かな部分まではお手入れをしていないという方は多いでしょう。
レールや戸車などに汚れやホコリが蓄積すると、アルミサッシのすべりが悪くなることがあります。
アルミサッシのすべりが悪いと感じたときは、レールや戸車に汚れやホコリが溜まっていないかを確認することをおすすめします。
戸車の高さが合っていない
窓の開閉を行うにあたり、次第に戸車の高さがずれていき傾いたりすることがあります。
レールと平行になっていないことですべりが悪くなるので、戸車の高さや傾きの確認もきちんと行ってみましょう。
アルミサッシのすべりを改善するための方法とは
レールや戸車の掃除を行う
レールや戸車に汚れが溜まっている場合、掃除をすることですべりがよくなることがあります。
まずは掃除機などでおおまかなホコリを吸い取り、そのあとは硬く絞った雑巾で拭いていきましょう。
細かな部分は綿棒などを使うとキレイにすることができます。
キレイに掃除をしたあとは、潤滑剤などを薄く塗るとより一層すべりがよくなる可能性があります。
戸車の高さを調節する
戸車とレールが平行になっていないときは、調節ネジをひねって高さ調節をしてみましょう。
メーカーによっても高さ調節の方法は異なりますが、一般的にプラスドライバーなどでねじを緩めたり閉めたりすることで調節します。
あまり緩めすぎるとアルミサッシのガタつきがより大きくなったり、窓が外れたりする可能性があるので、少しずつ様子を見ながら行うのがポイントです。
必ずアルミサッシの上枠がレールに6mm以上はまっている状態にしてください。
アルミサッシ・戸車を交換する
戸車の寿命が近づいている場合は、思い切って交換するというのも1つの方法です。
一般的にアルミサッシの寿命が約50年、戸車は約25年といわれています。
もちろん使用環境によってはこれよりも寿命が早まることもあるので、交換も視野に入れてみましょう。
アルミサッシのすべりが悪くなると、窓が開けにくくなることはもちろん、開閉時の音が気になることもあります。
集合住宅などにお住いの場合は窓の開閉音が周囲への迷惑になることもあるため、早急に解決することが大切です。