二重窓の設置基準について

二重窓を設置する場合、2通りの見方があります。騒音対策と、保温効果です。

騒音に関して、防音効果は公共の場ではよく使われています。主に学校です。近くに飛行場や自衛隊基地、電車や車通りがにぎやかなところです。騒音計を用いて騒音レベル（単位：デシベル）を測定し、基準値を超えていれば、自治体や国から二重窓の設置や空調設備のお金がおりてきます。

個人的な家ではお金がおりることがないですので、自分が住んでいる家の周辺が騒音との有無をしっかり把握しておく必要があります。なお学校における二重窓は教室だけではなく、体育館などすべての教室になります。測定は行政や学校薬剤師が年２回ほどおこないますので、基準値を頻繁に超えているようであれば最寄りの教育委員会に申し出をするようになっています。

次に保温効果です。雪国は二重窓にしないと、外の冷気が伝わってきて部屋の気温がすぐに下がります。そのため二重にすることで、間接的に空気を遮断することで、外や部屋との温度差を小さくします。学校を含めほとんどの雪国では二重になっています。

最近の二重窓は冷気や音などを遮断しやすく、軽い素材の改良型になっています。雪国でマイホームをつくる際は、二重窓がいいです。施工会社さんからも説明がありますが、値段はピンからキリまでですので、メーカーさんとよく話し合って自分たちの理想とする家造りを完成させましょう。窓は外観も関係してきますので、家との調和をよく考えて選びましょう。

他にも防犯という意味で取り付けてあります。一昔前までは二重が多いでしたが、防犯技術の発達で、丈夫な一重にしているところが多くなりました。また性能のいい警報ブザーが開発されたこともあり、防犯を気にすることはなくなりましたので、防犯に関しても一重が主流になってきたのです。

以前、三重窓の開発がありましたが、防犯資材が整ったり、くだんのように警備ブザーが開発されたことで、三重窓の研究開発は下火になっていきました。三重は開閉に時間がかかるというデメリッもあったようです。

個人で使用する場合、二重は一重よりコストが２．５倍かかりますので、金銭面的はじゅうぶん把握しておきましょう。

防音に関しては、防音カーテンというものがあり、今このカーテンを設置する家が増えてきています。なお、防音というのは、ただ単に音が大きいというだけはなく、心理的にも精神的にも不愉快な音であれば、騒音として定義されます。