窓 サッシ寸法などに対しての慎重な向き合い方
家にサッシを取り付ける
日常生活において大事な意味を持つサッシにおいて、どのような点に注意をしなければならないのでしょうか。みなさんの家庭の居心地の良さは、サッシ一つの問題で台無しになってしまうかもしれません。新しいサッシをつけるとき、まず大事なポイントは、下地(骨組み)の作り方です。複層ガラスの使用という場合には、重さが100Kg以上になる場合もあり、1枚ガラスに比べて2倍程度の重さです。取り扱いには十分注意をしてください。また、まぐさは、たわまないように注意をしなければなりません。窓台についても盛り上がってしまわないようにしましょう。サッシ枠のねじれ、垂れ下りが起こる場合がありますので、取り付け部分に使用するまぐさや窓台は、厚みが最低でも45mmはある材料を用意してください。間柱は45mm以上を使用して、その間隔は500mm以下となります。サッシ寸法の開口は高さ部分が+5mm 幅部分は+10mm程度の余裕を持たせましょう。
窓の下地の作り方のポイントとしては、窓台と柱の接合部部分に重さが乗りやすいため注意して固定すると良いでしょう。釘やビズで2カ所以上固定をしてみてください。そして、サッシを外側からはめ込みます。大きなサッシ寸法のものは一人で取り付けを行おうとすれば、枠が変形してしまう可能性もありますので、慎重に二人以上で作業をするようにしてください。そして、フィンをスクリュー釘で固定します。サッシには、外側部分に釘穴があり、固定をすることができます。上下・左右にある釘穴をスクリュー釘で固定しましょう。この作業で注意しなければならないのは、上部の中心がたわんでしまわないよう、上部のまぐさとしっかりくっついているかをチェックしつつ、固定をすることです。このとき、上下の水平と左右の垂直も必ず確認しておきましょう。
サッシ取り付けを完了する
次にしなければならないのは、上下・左右のサッシ側面のビス止めです。サッシの側面部、つまりレール内にも、ビス穴が上下・左右に空いているので、スクリュービスで固定をしていきます。固定は、インパクトドライバーなどの電動の工具で行うと良いでしょう。枠と柱などの固定部分に隙間があるような場合は、サッシスペーサーを隙間に入れて、固定をするようにしましょう。サッシスペーサーの厚みによって、鍵がかからなかったり、サッシ枠が変形したりということが起こりますので、ここでも注意が必要です。枠の取り付けはこれで完了です。枠が変形している部分はないか、水平で垂直、かつ直角に枠が設置することができたのか、外側部分の釘の止め忘れはないか、再度チェックをするようにしましょう。次に、外側から障子を組み込む作業を行います。サッシは外側、内側のどちらからでも取り付けることができますが、外側から作業を始めるのがおすすめです。サッシが隙間なく閉まるか、そしてクレセントが正常に施錠できるかをチェックしましょう。サッシ取り付け作業において、隙間ができてしまって閉まりきらないというトラブルや、クレセントがうまくかからないという問題が頻繁に起こるので、入念に調べる必要があります。障子の組み込みが終了して、サッシの取り付け作業は終了です。
窓サッシをリフォームしたいという人も多いでしょう。そのような人たちも、窓サッシ寸法などの計測を行うなど、慎重に作業をしなければなりません。なぜなら建築基準法というものがあるからです。例えば、住まいには採光ができる窓を設ける必要があります。また、居室スペースにおいても、部屋の床面積の1/7以上の面積の採光に有効な開口部を設けなければいけないと決められています。
窓サッシ取り付けで注意しなければならないこと
採光が必要な居室スペースとは、家の中で生活をする部屋のことをいい、トイレ、浴室や洗面所、納戸などの収納室、専用のキッチンなどはそこには含まれていません。例えば、15畳のリビングという場合、約24.7平方メートルのスペース空間において、3.53平方メートルの窓サッシ寸法のものが必要になってきます。窓サッシの数は、一つではなく、二カ所以上の窓を設置して、合計の窓サッシ寸法が、3.53平方メートルとなれば問題はありません。建築基準法でいう「採光」という言葉の意味にも注意が必要です。実際に、日が当たることを採光という訳ではなく、北側に面し、一日中太陽の光が入らない部屋だとしても、法律的に採光が充分確保できていると認められる場合もあります。その辺りのことは、なかなか素人の方々では判断できないことなので、専門家に質問をするようにしてください。
窓サッシ寸法を慎重に行わなければ、期待通りの採光を求めることはできません。 明るさに優先意識を持ちすぎると、熱を同時に室内に取り込んでしまうという可能性があります。そうすると、夏場に居心地の悪い部屋となってしまうので、注意をする必要があります。また、大きすぎる窓サッシ寸法では、プライバシーが確保できないデメリットを抱えてしまいます。大きな窓は魅力的なものですが、大きくしすぎることはできない現状があることも理解しておきましょう。ちなみに、天井近くに取り付ける横長の窓「ハイサイドライト」などを考えると、プライバシーはしっかり確保できます。大事なことは、やはり分からないことがあれば、専門家に相談するという姿勢ではないでしょうか。
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