網戸フレームの歪み・変形は自分で直せる？　原因や直し方を紹介

網戸を長く使っていると、開閉時の動きが悪くなったり、網戸を閉めているのに虫が入ってきたりすることがあります。実は、網戸のアルミフレームは変形しやすく、網戸の不具合は起こりやすいものです。

そこで今回は、網戸のアルミフレームの歪み・変形への対処に悩む方に向けて、原因や直し方について解説いたします。自分で直す方法をチェックしてみましょう。

網戸のフレームの歪み・変形の原因は？

網戸のアルミフレームに歪みや変形が起きる原因は、主に以下の3つです。

1.開閉時のダメージ
普段の網戸の開閉が繰り返されるなかで、開閉時に受けるダメージにより少しずつ歪みが生じてきます。
網戸のアルミフレームは比較的薄くて軽く、窓ガラスサッシと同じ力を加えて開閉することで、受けるダメージは大きくなり歪みが起きてしまいやすくなります。

2.内外からの衝撃
室内外から網戸に物がぶつかったり、掃除の際などに誤って網戸を落としたりした際に受ける衝撃により、アルミフレームが変形してしまうことがあります。

3.経年劣化
網戸は屋外で太陽の強い日差しや雨風にさらされるため、10年以上網戸を使用していると経年劣化によって歪みが起きてくることがあります。
網戸の交換時期の目安は、5年～10年程度と言われていますが、使用する環境や開閉頻度によっても異なります。

網戸のフレームが歪み・変形の直し方

網戸の開閉がスムーズにいかなくなったり、グラグラしたり外れやすくなった、また、網戸を閉めているのに虫が入ってくるようになった、などの不具合を感じたら、網戸に歪みや変形が起きている可能性があります。

網戸のアルミフレームは、比較的薄い素材でできているため、軽度の歪みなら自力で直せる場合もあります。
まずは左右の戸車の高さにズレが起きていないかを確認し、戸車に問題がない場合は、アルミサッシの歪みの調整を試みてみましょう。

網戸の全体の歪みに対しては、網戸を取り外し、床が傷つかないように床に敷いた板の上に歪みが起きている逆側のサッシ角を軽く落としつけることで自重で歪みを修正します。強く叩きつけないように注意しましょう。

物がぶつかって部分的に変形している場合は、ペンチや金槌で変形を戻します。
ペンチを使って曲がっている方向と逆方向に曲げたり、変形部分を金槌で叩くことで平な状態に延ばしていきます。アルミサッシは力を加えすぎると切れてしまうことがありますので、注意しましょう。

また、左右の戸車の高さにズレが起きている場合は、戸車の高さ調整や交換をして対処します。
縦框と横框を接続する箇所のネジの締めなおすことでグラグラを修正できることもあります。

網戸の歪みや変形は、完全に元通り修復することは難しいものです。歪みや変形の度合い、そして使用期間によっては、業者へ依頼して修理してもらったり、新しい物に交換されることをお勧めいたします。