アルミサッシに付着している白い汚れ……その正体と除去テク
アルミサッシに付着している白い汚れ……その正体と除去テク
アルミサッシに白い汚れのようなものが見えることがあります。
この白い汚れの正体は「白サビ」だといわれていますが、どのようにして付着するのでしょうか?
今回の記事では、アルミサッシに白い汚れが付着する原因や、取り除く方法をご紹介します。
アルミサッシに付いた白い汚れ! 発生する原因は何?
窓のサッシに使用されているアルミは、表面が酸化アルミニウムでできている薄い膜(酸化膜)で守られているため、腐食しにくい性質があります。
そのため窓サッシなどの家の建材や車の部品などにも用いられることが多い金属素材なのですが、
アルミサッシに結露や雨水、雪などが付着したまま放置されると、アルミを腐食から守ってくれている酸化膜が水分と結合し、白っぽく分厚い水和酸化物へと変化していきます。
これが白い汚れ(白サビ)の正体です。
さらに意外なところでは、給湯器や自動車などの排気ガスも白サビの原因になることがあります。
排気ガスに含まれる「硫黄酸化物」「窒素酸化物」といった化学物質は、雨水や湿気を多く含んだ空気に溶けやすい性質があります。
化学物質が溶け込んだ水分がアルミサッシに付着したまま放置されると、化学反応を起こして酸化膜を変化させ、白サビが発生するのです。
白く汚れたアルミサッシ……白サビを取り除く方法とは?
白サビで汚れたアルミサッシをきれいにするには、「サビ取り剤を使う」「やすりなどで削る」といった方法があります。サビ取り剤は、化学反応を利用して固まった白サビを溶かし、落としてくれる効果があります。サビ取り剤を塗布したあと規定の時間放置し、スポンジなどで磨き上げましょう。白サビを落としたあとは乾拭きして仕上げます。このとき、ついでにサビ止めスプレーをしておくと白サビ防止に効果的です。
白サビ汚れが頑固な場合、サビ取り剤では落としきれないことがあります。そのような場合は紙やすりで削ると白サビを落とすことができます。
少し粗めの紙やすりで白サビを削ったあと、目の細かい紙やすりで磨いて仕上げましょう。
このとき、強い力でこすってしまうとアルミサッシに傷が残ってしまうので、様子を見ながら優しく磨き上げてくださいね。
また、腕に自信がない場合や、アルミサッシが手の届かない場所にある場合など、自分では対処しきれない場合は専門業者にお願いをするのもひとつの方法です。
アルミサッシの白い汚れは「見つけたらすぐ掃除」が鉄則!
白サビは時間が経つにつれ結晶化が進み、頑固な汚れになってしまいます。
見つけたらすぐに除去するようにして、きれいな状態をキープしましょう。
また、白サビの発生を防ぐには、雨水や結露などのアルミサッシに付いた水分を放置しないことが大切です。
アルミサッシが濡れたら、こまめに拭きとるようにするように心掛けてくださいね。