あなたの家は大丈夫? 勝手口ドアの劣化ポイント
あなたの家は大丈夫? 勝手口ドアの劣化ポイント ?
住宅のドア部分は、寒暖差に晒されることもあり経年劣化が早い箇所のひとつです。
日頃から使っている居間や玄関のドアはガタつきなどでその変化が簡単にわかりますが、勝手口のドアは使用頻度が少ないため故障を見落としがちです。
放っておくと空き巣の被害に遭うこともあり、十分に点検しておきたい部分です。
今回は普段見逃しがちな勝手口ドアの気をつけておきたい劣化ポイントをご紹介します。
拭いても落ちないガラスの黄ばみ
一般的な勝手口はキッチンの隅などにあることが多いですが、気づかないうちに料理のススなどが付着してガラス部分が黄ばんでしまいます。
さらにポリカーボネートなどの材質の場合、日光や外気に長年晒されると掃除だけでは透明にならないことがあります。
キッチンを掃除したり照明を取り換えたりしても暗いようであれば、材質による勝手口ガラスの経年劣化の可能性があります。
雨水や風を防ぐゴムパッキン
ウェザーストップというドアのへりに付いたパッキンは、雨水や隙間風の侵入を防いでくれます。
ゴムやスポンジでできたこのパーツは、長期間の経年劣化や寒暖差に晒されると、硬化やひび割れを起こして、防水や防風、防音効果が十分に機能しなくなります。
ドア用のウェザーストップは、メーカーや年代によってもタイプが異なってくるので、パッキンだけ交換というのは難しいのが実情です。
一番触れるドアノブ
日常生活で一番触れられるドアノブは、その分ダメージを受けやすいパーツです。
ドアノブがガタついたり、戻らなくなるといったケースが一般的ですが、一口に故障といってもメーカーや鍵のタイプなどで修理方法は異なってきます。
また、古い製品ほどピッキングの被害に遭いやすいと言われており、定期的な見直しが必要な個所と言えます。
防犯に関わるネジや取り付け部分
ネジや取り付け部分の劣化は、利便性の問題だけではありません。
勝手口はゴミ出しや洗濯の時に便利ですが、その間に5分、10分空けただけでも空き巣の被害に遭うことがあります。
人目に付きにくいため、空き巣被害の10%は勝手口からの侵入とされています。
ネジが錆付いたり、取り付け基部がガタついていると、ドリルやバールを使えば簡単に壊されてしまい、空き巣にとって格好の標的となってしまいます。
手軽に取替えが可能
このように劣化が見落とされがちな勝手口ドアは10年から20年ごとにしっかりと点検し、必要であれば取り換えるべきです。
補修素材や防犯グッズを買い揃えるよりも、根本的にドアを取り換える方が安価で効果的だと言えます。
一般的なドアよりも堅牢で高価に感じますが、市場では網戸やロック機構を搭載したドアが1万円台から販売されています。
住宅のメンテナンスで見落とされがちな勝手口ドアですが、10年以上が経過すると寒暖差や雨水によって劣化が進み、隙間風や周辺材の腐食を引き起こすことがあります。
さらに元々空き巣に狙われやすい位置にあり、対策を怠っていると思わぬ被害に遭うかもしれません。
掃除するタイミングと一緒に定期的にチェックして、何か問題があれば放置せず早めに交換するのが理想的です。